自然の摂理から食を学ぶ Vol.3

美味しい素材は、素材自身が美味しい

色や香りを持っているとお話ししましたが、

これは人間が食べる料理になっても同じことが言えます。

 

ボクは料理の見た目にこだわります。

先ず見た目にキレイで美味しそうに見えないと、

食べたいと思わないからです。

動物たちが美味しそうなものだけ

選んで食べるのと一緒ですね(^^;)

 

 

人間が『美味しさ』を感じる順番は

見た目【視覚】→ 香り【嗅覚】→

味【味覚】(食感なども含む)です。

 

 

実際には周りの環境や雰囲気、季節や気温、

一緒に食べる人や音楽、時間帯など

様々な条件が絡み合って最終的な満足度に繋がります。

 

とにかく、美味しそうに見えない、

良い香りもしないものは美味しくないということです。

 

 

日常的な料理のテクニックとしては

『焦げ目』をつけることを意識しましょう。

 

メイラード反応という言葉を聞いたことが

ある人もいらっしゃると思いますが、

焦げ目をつけることで

旨味成分や香ばしい香味成分が引き出され、

見た目にも食欲をそそります。

 

 

栄養素の面で言うと、、、

例えば大根とサンマ。

 

焼いたサンマに大根おろしを添えて食べるのは、

日本人なら当たり前の食習慣ですが

実はとても理にかなったことです。

 

大根には、ジアスターゼ(でんぷん消化酵素)、や

食物繊維、ビタミンCなどの栄養成分のほか、

辛み成分のイソチオシアネートが含まれています。

 

旬のサンマの様な脂っこい魚を食べると、

油分が胃の粘膜を一時的に覆うため、

消化が滞り胃もたれします。

 

こんなとき大根おろしのジアスターゼが消化を促し、

またイソチオシアネートが食欲を刺激するので食が進みます。

 

 

・食材同士、足りない味を補う。

・過剰な成分を和らげる。

・吸収を助ける。

 

 

身体が喜ぶ組合せは、栄養素を摂り込めている証拠です。

自然と「美味しい!」と感じることができますよ(^^)