美味しい素材は、素材自身が美味しい
色や香りを持っているとお話ししましたが、
これは人間が食べる料理になっても同じことが言えます。
ボクは料理の見た目にこだわります。
先ず見た目にキレイで美味しそうに見えないと、
食べたいと思わないからです。
動物たちが美味しそうなものだけ
選んで食べるのと一緒ですね(^^;)
人間が『美味しさ』を感じる順番は
見た目【視覚】→ 香り【嗅覚】→
味【味覚】(食感なども含む)です。
実際には周りの環境や雰囲気、季節や気温、
一緒に食べる人や音楽、時間帯など
様々な条件が絡み合って最終的な満足度に繋がります。
とにかく、美味しそうに見えない、
良い香りもしないものは美味しくないということです。
日常的な料理のテクニックとしては
『焦げ目』をつけることを意識しましょう。
メイラード反応という言葉を聞いたことが
ある人もいらっしゃると思いますが、
焦げ目をつけることで
旨味成分や香ばしい香味成分が引き出され、
見た目にも食欲をそそります。
栄養素の面で言うと、、、
例えば大根とサンマ。
焼いたサンマに大根おろしを添えて食べるのは、
日本人なら当たり前の食習慣ですが
実はとても理にかなったことです。
大根には、ジアスターゼ(でんぷん消化酵素)、や
食物繊維、ビタミンCなどの栄養成分のほか、
辛み成分のイソチオシアネートが含まれています。
旬のサンマの様な脂っこい魚を食べると、
油分が胃の粘膜を一時的に覆うため、
消化が滞り胃もたれします。
こんなとき大根おろしのジアスターゼが消化を促し、
またイソチオシアネートが食欲を刺激するので食が進みます。
・食材同士、足りない味を補う。
・過剰な成分を和らげる。
・吸収を助ける。
身体が喜ぶ組合せは、栄養素を摂り込めている証拠です。
自然と「美味しい!」と感じることができますよ(^^)