現代農業ではいかに効率よく大量生産するか、
流通にのる規格であるかが重要視され、
本来の味や栄養を度外視しているように思います。
収穫しては化成肥料をまき、見せかけの形だけを作り、
雑草や虫から守るために農薬をまく。
一年中同じ畑に、一つの野菜しか生えてない光景は
ボクから見ると異様でしかありません。
野菜作りの本質は土作りであって、
豊かな土の栄養素は
複雑な生態系の微生物や虫たちの生活の中からしか生まれません。
自然界は常にニュートラルな状態を保とうとします。
ここで言うニュートラルとは
殺し合ったり食べあったりしないという事ではなく、
植物も含めた生態系の中で循環が生まれ、
正常な状態を保っているということです。
例えば、うちの土地にもいっぱい生えているスギナは
酸性土壌を好んで生えると言われており、
たくさん生えている場所は野菜作りに適しません。
しかし、葉にはアルカリ性のカルシウムを含んでいて、
枯れて葉が落ちると徐々に土地が中和されていきます。
(ようは自分たちが住むのに適さない土地になっていきます)
スギナはけっこう邪魔者扱いされることが多い植物ですが、
他の生物が住める環境を整えてくれていると考えれば、
なんかイイ奴にも思えてきますね(*’▽’)